シンビジウムは苗の移植から出荷まで約3年の期間を要する非常に手間暇のかかる鉢花です。
それゆえ高級花の代表ともいえます。
時間を掛け丹精こめて栽培したシンビが出荷を迎える最終年ともなると、温度管理には特に神経を使います。
花芽の着いたシンビは温度変化に非常に敏感で、気温の高い状態が続くとせっかく着いた花芽が死んでしまうからです。
その為、この年の夏は、「山あげ」という独特の方法でシンビを避暑地に移転します。
そうして夏を乗りきり、秋には又、細心の温度管理で出荷に備えます。
栽培の過程

1. これがシンビジウムのメリクロン苗で、これからおよそ3年間、 愛情を込めて栽培して始めて皆さんの元へと届くのです。 ![]()
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2. 苗の移植風景です。 ![]() |
3. 幼苗を導入して3ヶ月。 ![]()
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4. 最後の移植を待つ、 導入後1年数ヶ月の苗。 ![]() |
5. 最終年に入った7号鉢植の株。 ![]()
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6. 3年目の夏を迎える頃、お歳暮需要に合わせる為 促成栽培したシンビは自然条件にあったものより一足早く花芽を見せます。 |
7. 当園では同町内の四国カルスト大野ヶ原の裾野標高700mの場所に山上げ栽培場を構え、7月から8月にかけ花芽を見せたものから順に移動していきます。 ![]()
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8. さあ、いよいよ暑さも過ぎ、3年間待ちに待った最後の秋がやってきました。 ![]() |
9. 安全運転でハウスまで戻ってきました。 ![]()
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10. 出荷まで後1ヶ月。3年間もかけて栽培すれば、娘が嫁ぐ直前の心境!? ![]() |